餓鬼道肴蔬目録@内田百閒(ちくま日本文学全集)

この度の二日酔いは格別にひどい。

「久米の癒」でサウナ=>冷水×4セットで血中アルコール濃度の下げようとしましたが、まったくだめ。
いつもなら、次のココイチの3倍カレーで滝の汗のはずが、胃が無反応でスルー。
結局大量に食べ残して、その後夜寝るまで、何も口に入れたくありませんでした。

反省しきりです。

で、こんな日に読んだのは、内田百閒@ちくま日本文学全集

内田百閒 [ちくま日本文学001] (ちくま日本文学 1)
内田 百閒
筑摩書房 (2007/11/20)
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百閒先生大好きです。
タイトルは、この全集に収められた中で、特に好きな作品のひとつ。

食べ物の名前を列挙したものですが、戦時中の為、食べるものがどんどん無くなっていく中、せめておいしいものを思い浮かべ、書き出されたリストは、3年前、ヘルニアで3週間入院しているときに、あまりに食事が寂しい内容(高脂血症者用)だったんで、おいしいものが食べられないつらさを、百閒先生の思いを感じながら読んでました。

餓鬼道肴蔬目録(がきどうこうそもくろく)

註 昭和十九年夏初メ段段食ベルモノガ無クナッタノデ
  セメテ記憶ノ中カラウマイ物食ベタイ物ノ名前ダケデ
  モ探シ出シテ見ヨウト思イツイテコノ目録ヲ作ッタ
  昭和十九年六月一日昼日本郵船ノ自室ニテ記

 さわら刺身(さしみ) 生姜醤油(しょうがじょうゆ)
 たい刺身
 かじき刺身
 まぐろ 霜降りとろノぶつ切(ぎり)
 ふな刺身 芥子味噌(からしみそ)
 べたらノ芥子味噌
 こちノ洗い
 こいノ洗い
 あわび水貝(みずがい)
 小鯛焼物
 塩ぶり
 まながつお味噌漬(みそづけ)
 あじ一塩(ひとしお)
 小はぜ佃煮(つくだに)
 くさや
 さらしくじら
 いいだこ
 べか
 白魚ゆがし
 蟹(かに)ノ卵ノ酢(す)の物
 いかノちち
 いなノうす
 寒雀(かんすずめ)だんご
 鴨(かも)だんご
 オクスタン塩漬
 牛肉網焼
 ポークカツレツ
 ベーコン
 ばん小鴨等ノ洋風料理
 にがうるか
 このわた
 カビヤ
 ちさ酢味噌

 (中略)

 年ガラ年中有ッタノハ
 林檎(りんご)
 牛乳
 少シ前ハ英字ビスケット
 ベーコン
 オ午(ひる)ニそば二ッ宛(ずつ)
 麦酒(ビール)
 炭酸水
 オ刺身又ハ洗い コレハ時化(シケ)デナイ限リ必ズ 殆(ホト)ンド毎小鯛の塩焼



どうです。うまそうでしょ。